いまやブームを通り越して、日本人の新ライフスタイルにまでなっているブログ。
仕事の打ち合わせのなかで「トラックバックって何ですか?」という素朴な疑問に
答えているときにふと思ったこと。
「ブログって何でこんなに流行ってるんだ?」
日記だけのサービスならインターネットの初期からあったよね・・・と。
しかもむしろ女性が積極的に、多く利用している。
ネットサービスでここまで女子に受け入れられているサービスがかつてあっただろうか。
某合コン王に聞くところによると、今どきは合コンでも、携帯のメルアドよりも先に「マイミク」、
つまりmixiの自分のブログのアドレスを交換し合うのが常識だとか。
・・・そこから思うに、ブログやSNSは
「コミュニケーションの高効率処理」
なんじゃないかと。
合コンで知り合って携帯番号やメールアドレス交換しても、別にその時点では恋人でも
なんでもないわけで。
それからお互いにやり取りが始まってそれ以上の仲になれるかどうかなわけだが、
当然 連絡先交換から始める人を同時平行的に何人かやっているわけで。
そうするとお互いを知る為に、知り合った人たちと個別に電話やメールでやり取りするのは
非常に手間がかかる、煩わしいと思うわけです。お互いを知った結果、そのうちの誰が
フィーリングが合うかはやってみないと分からないし。
できれば一括で処理したい。
それを実現するのがブログ、もしくはSNSではないかと。
今日1日何をしたか、どんなことを考えて日々過ごしているか、ブログの投稿を見てもらえば
いちいち個別にメールや電話でコミュニケーション取る必要がない。
電話に出なかったり、メールの返信が遅れると感じが悪いけど、ブログのコメントへの返信
なら時間があるときにまとめてやれる。
相手のことを知りたいとよく思えば、相手のブログを見て、過去の投稿を読めばどんなことを
普段考えているのか、人となりも大体は分かる。
考えてみるとすごく効率的。
・・・こうした「コミュニケーションの高効率処理」がブログがここまで受ける理由なんじゃないか
と思うのです。
情報開示欲、もしくは情報発信欲、つまり自分を他者によく知ってもらいたいから、
ということでブログの普及を説明しようとする人もいるけど、自己開示の欲求は人間の欲求
の段階の中でも実はものすごく高度な次元の欲求。(マズローの五段階説)
そんな高尚な理由で、ここまでブログが市民権を得るとはとても思えないわけで。
要は、恋人を作るのにとっても効率的な手段を提供できたから、そう思うのです。
便利になる一方で、理想の相手と出会える確率が飛躍的に向上している中で、
男子の勝ち組負け組の格差は広がるんじゃないか、という恐ろしい考えも頭をよぎったり。。
出会いの少なさが、近い場所にいる男女の縁を繋いでいた時代は過ぎ去りぬ。
自分はコミュニケーションすら高効率化で、便利さよりもこんな末恐ろしさを感じてしまうのは
もはや立派なオジサンになっている証拠でしょうか。。。